サースフェー(スイス)

1997年 8月
ねこ 小学1年生 ひめ 幼稚園年少(4歳) うさ 3歳
 アブダビに住んで3年目、最後の夏休みのリーブです。
 サースフェーは、観光地として日本でも有名なツェルマットの隣の谷にあります。チューリヒから電車でブリークまで来て(ここまではツェルマットと同じです)、PTTバスで1時間ほど行ったところです。車の乗り入れが禁止されているため、とても静かでさわやかな町です。
 有名なツェルマットをやめてここにしたのは、(実はツェルマットは行ったことがないのですが)アブダビ在住の方の「野生のマーモットに会える。」という情報を手に入れたからです。その言葉に偽りはなく、マーモットとの出会いを堪能し、「氷河村」と言われるダイナミックな景色にも圧倒された旅でした。
 サースフェー・バスターミナル前です。小さな町にのしかかるように氷河が迫っています。左に見えるのは「ねずみ返しの小屋」だそうです。  展望台から見たサース本谷。
 レングフルー展望台から見たフェー氷河の末端です。展望台が2つに別れた氷河の真ん中にあるので、迫力満点です。
 マーモットです!かわいいんです。レングフルーに登る途中の乗換駅、シュピールボーデンのあたりにたくさん生息しています。観光客ずれしているので、こんな近くに寄ってくるのです。
 麓のスーパーマーケットでニンジンを買って2日も通いました。

 
 遠くの岩場にカモシカも姿を見せました。
 どこへ行っても動物にえさ、が約束のねこ家には、最高の観光地です。
 シュピルボーデン乗換駅のそばのレストランで、砂場を見つけました。早速砂遊びです。2447mでの砂遊び。なんて贅沢。その間、親はやはり氷河や谷の景色をぼ〜っと眺めていたり、マーモットを求めて交代で出歩いたり。の〜んびり時が流れていくのが楽しいのです。
 ホーサース展望台。ミシャベル山群と左手奥にモンテローザまでが一望の下に見渡せます。
 サースフェーからポストバスでサースグルントまで下りそこからゴンドラに乗るのですが、このときはちょうどゴンドラが修理中。乗換駅のクロイツボーデンまで、バスが出ていました。これがまた、細い道を上っていく狭隘区間で、スリル満点。終点に着いたときには、乗客みんなで運転手さんに拍手でした。
 景色を堪能した後は、雪遊び。ざくざくの感触を楽しんだり雪に石を投げ込んで遊んだり。 リフトで一つ下りたクロイツボーデンでハイキングしているときに見つけた山腹の小さな湖。向こうの山々をうつして、息をのむ美しさです。
 サースフェーで最も高い展望台、ミッテルアラリンです。地下ケーブルの駅を出ると、一面白の景色でした。
 子連れ旅では無理は禁物。たいてい3時とか4時とかにはホテルについて、昼寝をするようにしていました。外国のレストランは割合遅い時間にならないと始まらないので、そうしないと、夕食を食べながら眠くてぐずぐず言うということになりかねないのです。で、たまに子どもたちが眠っている間に、片親だけが一人で出かけていくことがありました。この下が、うさ父がバスに乗って一人で出かけていったサース本谷の一番奥です。
 終点のバス停。  奥には、氷河の融水をせき止めるダムとダム湖が広がっていたそうです。
 ホテルから見たミシャベル山群のアルペングリューエン。  町は決して大きくなく、簡単に1周できてしまいます。この日は日曜日。鼓笛隊が町のメインストリートをパレードしていました。
 ホテルからでも4000m級の山々や今にも町に迫ってきそうな迫力ある氷河が見られ、数々の展望台へも徒歩10分以内で行けてしまうサースフェーは、子ども連れには最適なリゾートでした。
ホテル
  ここで泊まったのはBeau-Site(ボーズィット)です。バス停から300mほど歩いたところです。私たちが泊まった部屋は2ベットルームにそれぞれバスルームが付き、リビングもついていたような・・・。とにかく広くて快適でした。そして、また、レストランがすてきでした。食事付きで、とても豪華でした。子どもたちには、ちゃんとお子様ランチ的なものと大人用のものを量を減らして食べやすくしたもので選ぶことができました。デザートも大人用はおしゃれでおいしいのですが、子どもには同じものでもいいしアイスクリーム、と頼んでもいいのです。で、アイスクリームを頼んでみたら、アイスの他にクリームがたっぷり。それはそれでおいしかったのですが、子どもたちは、クリームが多すぎて嫌だぁと言うので、「クリーム無しのアイスにしてくれないか。」と次の時の頼むと、気持ちよくシンプルなアイスクリームを用意してくれたのです。(もちろん、へたくそな英語で頼んでいるのですが、ちゃんと理解してくれました)
  このホテルの経営者のマダムが本当に暖かくて親切で、子ども連れの我が家にはその他の面でもいろいろ親身になってお世話してくれました。忘れられないホテルの一つです。
 2010 サッカーワールドカップ日本代表チームが、ここサースフェー(報道だとザースフェーになっていましたが)で直前の高地合宿を行います。5月26日、到着した代表選手達を歓迎しているニュースで、懐かしいポストバス発着所が映っていて、感激しました。ガソリン自動車乗り入れ禁止なので、選手の皆さんが電気バスで移動しているところにも。行ったのは13年も前になるけれど、素朴な街の様子は変わっていなくて、なんだかうれしかったです。これから何日か、サッカーのニュースを見るのが楽しみです。
 我が町磐田の代表、駒野選手と川口選手、それに清水所属で敬愛するゴンちゃんのあとを継ぐプレースタイルの岡崎選手に特に期待してます。す
てきなところで、英気を養ってきてくださいね。